高機能・高セキュリティ、スモールスタートから本格導入まで
無線LANおまかせサービス™
株式会社福井銀行 様
基本情報

ワークスタイル変革を目指し、セキュアなクラウド型無線LANを段階的に整備
- 新規導入
- 金融業
- ワークスタイル変革
福井県のトップバンクとして、地域活性化に貢献され続けている福井銀行様。
将来、組織の垣根を越えたより自由な働き方を実現するための布石として、無線LANおまかせサービスを導入し本店・事務センターを中心とした会議のペーパーレス化を実現されました。
福井銀行様が無線LANを導入するにあたりこだわられた選定理由とは・・・
背景・課題
組織の垣根を超えたチーム編成を視野に入れ、より自由度の高いIT環境へ

グループマネージャー 酒井 尚之 様
「50年以上の歴史がある本店ビルを2020年までに建て替え、福井駅周辺の賑わいある街づくりにも貢献していく計画です」と語られたのは、事務企画グループでグループマネージャーを務める酒井様です。これを機に、フリーアドレス化も含めたオフィス機能の見直しも検討されているとのことです。
「最近では組織の垣根を越えてチームを作らなければいけない状況になっています。多様な人々が参加して仕事を進めていくには、IT環境もフリーアドレスに対応した、自由度の高いものが求められます」。

事務企画チーム 調査役
高橋 吉英 様
その一方で「他行での 無線LAN導入事例を3~4年前からよく耳にするようになっており、当行でも導入したいと以前から考えていました」と語られたのは、事務企画グループ 事務企画チーム 調査役の高橋様です。「実際にフリーアドレス化を実現するのはまだ先のことかもしれませんが、今回実験的に無線LANを導入したことには、大きな意味がある」と高橋様は説明されています。
選定理由
金融機関だからこそこだわった3つのポイント

事務企画チーム
漆﨑 康夫 様
① 高いセキュリティを確保
クラウド型サービスを選定した理由について、高橋 様は次のように説明されています。「自前で導入するのは導入コストや運用負担が大きいため、IT環境はできる限りクラウド型の基盤で実現すべきであり、運用管理も専門業者にお任せしたいと考えていました」。
また、「NTT データの対応が迅速なので、安心してサービスを利用できます」と漆﨑 様も語られています。問題が発生した場合でも、状況を的確に把握し確実に解決する対応力も、このサービスの大きなメリットだと評価していただいています。
② クラウド型サービスで運用をアウトソーシング
「金融情報システムセンター(FISC:The Center for Financial Industry Information Systems)のガイドラインに対応していたことはもちろん、閉域網での接続と電子証明書による端末認証は、セキュリティを確保する上での必須条件でした」と高橋様は指摘されます。その点が、無線LANおまかせサービスを選定いただいた要素の一つとなりました。
また、福井銀行様に提供しているオプションサービス「無線 LAN 見える化サービス」(可視化機能)について、事務企画グループ 事務企画チームの漆﨑様より次のように評価していだいています。「アクセスポイントを可視化した結果、フリーのアクセスポイントが予想以上にたくさん存在することがわかり、端末認証の重要性を、可視化によって改めて実感しました」。また、電波干渉も可視化できるため、問題発生時の切り分けも容易になっている点も高く評価していただいています。
③ 初期投資を抑えてスモールスタートが可能
導入規模を柔軟に選べることも、福井銀行様に無線LANおまかせサービスをご選定いただいた理由の一つです。最初はテスト的に小規模で導入できる上、将来全店展開したい場合でも対応可能な点について、「複数のベンダーに提案をお願いしましたが、これだけ柔軟性のあるプランは他にはありませんでした」と高橋様より高く評価していただいています。
導入の効果
ペーパーレス化で会議スタイルを変革、紙の消費と準備にかかる時間も削減

「会議室で 無線LAN が使えるようになったことで、会議の準備が楽になりました」と高橋様は語られます。以前は有線 LAN だったため PCの移動が難しく、打ち合わせに必要な資料はすべてプリントアウトして持ち歩いていましたが、今はその必要がなくなっているとのことです。「資料をファイルサーバやグループウェアに置いておけば、会議中にすぐ参照できます。会議中に議事録を作成し、その場で共有することも可能になりました」。
また、会議のペーパーレス化によって紙の消費も削減されています。
「例えば以前の役員会議では、1回の会議で100~200枚の資料を紙で用意する必要がありましたが、今は 無線LAN でつながった
PCから資料にアクセスできるため、紙の資料は不要になりました」と酒井様は説明されています。これだけでも年間1万枚以上の紙を節約できる計算になります。「事前に用意できない情報も会議中に見ることが可能です。そのため以前よりも議論が行いやすい環境になったと感じています」。
今後の展望
営業店舗でタブレット端末を無線LAN接続しさらなる業務効率化を目指す
今後は店舗を中心に、無線LAN 環境を展開していくことが計画されています。小規模店舗では据え置き型のPCを設置するスペースが確保しにくいため、すでに店舗用の情報端末として約 500 台のタブレット端末が導入されていますが、これらを無線LAN で接続すれば業務効率をさらに高められると期待されています。
「金融業界でも IT化のスピードが高まっており、すべて自前で行うのでは遅れてしまいます。速い変化に対して半歩先の取り組みを行う上で、NTTデータは重要なパートナーだと考えています。今後も最適な提案を、スピード感を持って行って欲しいです」と酒井様より語っていただきました。
— お忙しい中インタビューに応じていただき、ありがとうございました。
お客様プロフィール
社名 | 株式会社 福井銀行 |
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本店所在地 | 福井県福井市順化 1-1-1 |
設立 | 1899年(明治32年)12月 |
資本金 | 179億65百万円(2016年3月現在) |
業種 | 地方銀行 |
規模 | 店舗数 96か店、店舗外 CD/ATM 119か所、従業員数 1365名 預金残高 2兆1596億円、貸出金残高 1兆5861億円 |
紹介 |
福井県福井市に本店を置く地方銀行。 福井県内におけるシェアは、預金、貸出金共に約40%に上り、福井県のトップバンクとしてのポジションを確立している。 コーポレートスローガンは「いつも、いつでも、いつまでも。」。 地域の発展に向けて、グループ一丸となって取り組み続けている。 |
ウェブサイト | https://www.fukuibank.co.jp/(外部サイトを新しいウインドウで開きます) |
記事出典先:ITMedia Techtarget Japan