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高機能・高セキュリティ、スモールスタートから本格導入まで

無線LANおまかせサービス™

城南信用金庫 様

基本情報

城南信用金庫 様

渉外支援タブレットの導入に合わせ、全店舗を閉域網で無線LAN化

  • 新規導入
  • 金融業
  • 業務効率化

城南信用金庫 本社 外観

トップクラスの信用金庫として知られる城南信用金庫様。
地域に根付き、中小企業から個人まで幅広い顧客を抱える同金庫では、渉外支援用のPDAをタブレットに切り替えるのに合わせ、全営業店に無線LANを導入。
NTTデータの「無線LANおまかせサービス」を採用することで、セキュリティの担保された無線LAN環境を実現している。

背景・課題

情報発信力の強化と業務の効率化を目指して渉外支援用タブレットを導入

城南信用金庫 人物写真1
システム部
システム企画課 課長
祖田 剛 様

城南信用金庫は渉外支援用PDAの老朽化にともない、端末の更改を検討していた。新しい端末は、営業ツールとしての情報発信力の強化と担当者の業務効率化を目指し、LTE通信に対応したWindowsタブレットの導入を計画。その際、1台のタブレットを外出先では渉外支援端末として、営業店に戻ってきた際はPCとして通常業務に使用し、営業店内・店外の両方で活用することを目指した。システム部 システム企画課 課長の祖田剛氏は「タブレットの利点は持ち運びできることですから、有線LANの利用は考えませんでした。とはいえデータ通信量の問題もあり、すべてをLTE通信で対応するというのも現実的ではありません。また、オフィスによってはLTE通信が入りにくい場所もあるため、無線LANの利用が最適と考えました」と語る。

選定理由

導入を決めた3つのポイント

無線LANの導入においては、オンプレミスでのシステム構築と、サービス型無線LANの利用の2つを検討し、コスト面と運用負荷を比較した結果、サービス型無線LANの利用を選択。そして、数あるサービスの中から「無線LANおまかせサービス」を採用した。その選定の理由は以下の3つにあったという。

① セキュリティの高さ

無線LANおまかせサービスは金融機関での利用を想定したサービスのため、認証方式も高セキュリティな電子証明書に対応している。また、24時間365日いつでも電子証明書の失効依頼を受け付けているため、夜間や休日などシステム対応が難しい時間帯でも端末の失効処理を行うことができ、万が一の紛失などの際にも安心だ。

「無線LANにはセキュリティ面の不安がつきまといますが、NTTデータのサービスは閉域網に対応しており、かつ端末の認証も電子証明書に対応していました。さらに金融情報システムセンター(FISC)が定めるセキュリティ要件にも準拠していることから、これなら安全に利用できると判断し採用を決めました」(祖田氏)

② 展開のしやすさ

オンプレミスでシステムを構築する場合、最初から全店舗導入を見越した大規模な無線LAN環境を用意しなければならないが、サービス型なら1拠点から始めることができ、様子を見ながら順次拡張していくことが可能だ。実際、城南信用金庫ではシステム部内にアクセスポイントを1台設置して検証を実施。そこでセキュリティや運用に問題がないことを確認してから、先行3店舗へ導入している。

城南信用金庫 人物写真2
システム部
システム開発課 課長
今井 一之 様

当時についてシステム部 システム開発課 課長の今井一之氏は「導入前、NTTデータのSEに何度も足を運んでいただき、障害やセキュリティに関して相談に乗ってもらいました。さらには、同社のラボに試験環境を構築して確認いただき、問題ないとわかってから導入できたのもありがたかったです」とNTTデータの対応を高く評価している。その後、先行3店舗での運用実績をもとに、残りの店舗へ順次展開。3カ月の短期間で全85店舗への導入を完了した。「導入の過程では、LTEと無線LANの切り替えのコントロールが難しかったのですが、ここでもNTTデータがアプリケーションの開発元と協力しながら対応にあたってくれました」(今井氏)

③ コスト面

オンプレミスの場合、大規模なシステム構築に掛かる費用のほか、全営業店に展開する際にもキッティングやセンター設備の設定変更などで多大な労力を要する。一方、サービス型無線LANならこれらもすべてサービスというかたちで提供されるため、費用を抑えることが可能だ。

「運用まで含めた5年間のTCOで見ると、オンプレミスでシステムを構築した場合と比べて大幅なコスト削減が実現できており、あらためてサービス型ならではのメリットを実感しています」と今井氏は語る。

導入の効果

業務を効率化し、運用負担の増加を抑制

無線LANおまかせサービスの導入効果については、大きく2つの面が挙げられるという。

① 営業業務の効率化

現在、城南信用金庫の全店舗に無線LAN環境が整備され、合計約320台のアクセスポイントが設置されている。これらアクセスポイントは店舗の各フロアに置かれており、ロビーやオフィスだけでなく、会議室や応接室でも無線LANの利用が可能。また、Wi-Fiモデルのタブレットを導入することで、LTEの通信料をかけずに窓口業務などで利用できるようになった。

② 無線LANアウトソースで運用負担の増加を抑制

実際の利用の流れについては、外回りを終えた担当者は自席に戻るとドッキングステーションにタブレットを設置し、マウスやキーボードを用いて稟議書の作成などデスクワークを行う。タブレットは約700台が導入されているが、アクセスポイントは全てセンターでコントロールされているため、複数の端末が使われている店舗でも電波干渉が発生したり、通信スピードが低下したりすることはない。

また、NTTデータの監視センターが24時間365日体制でアクセスポイントの状況を監視しており、故障やトラブルが発生すればすぐに連絡が届くようになっている。

「以前は外回りから戻ると、転送用の親端末に有線で接続をしてデータ転送を行っていました。接続をするのに順番待ちの状態になることもありましたが、無線を利用することでこれも改善されています。自席での業務についても通信スピードも従来と変わらず、PCと同様にWordやExcel、社内の業務システムなども使えているため、みな満足しています」(祖田氏)

今後の展望

無線LANの活用範囲を拡大

今後は有線LANを利用している他のノートPCも無線LANに対応させ、ケーブルレス化を推進していく構想だ。そのねらいについて祖田氏は「これまでは人事異動のたびにLANの配線工事が発生していましたが、今後はケーブルレス化を進め、フロアのレイアウトを柔軟に変更できるようにしていきたいです」と語る。

加えて、業務のさらなる効率化に向け、ペーパレス会議などの活用も検討しているとのこと。今井氏は「今回の導入では親身な対応が実感できました。これからも良いお付き合いを続けていきたいです。」と今後のNTTデータの提案に高い期待を寄せている。

— お忙しい中インタビューに応じていただき、ありがとうございました。

お客様プロフィール

社名 城南信用金庫
本店所在地 東京都品川区西五反田7-2-3
設立 1945年(昭和20年)8月
出資金 521億円
業種 信用金庫
規模 東京都55店舗、神奈川県30店舗 従業員2,152名
預金残高  3兆5,675億円 譲渡性預金59億円を含む
貸出金残高  2兆1,401億円
紹介 城南信用金庫は、「地域の人々を守り、地域の人々を幸せにする金融機関」として、売上増強や販路の拡大、創業支援、相続、事業承継等、お客様の悩みごとをワンストップで解決する「城南なんでも相談プラザ」の開設や高齢者の方々にご安心いただくための「いつでも安心サポート」を取扱う等、従来の金融機関の枠を超えた「お客様応援企業」「社会貢献企業」をめざして取組んでおります。
ウェブサイト https://www.jsbank.co.jp/(外部サイトを新しいウインドウで開きます)

2016年9月末現在

導入事例をPDF形式でダウンロードいただけます。

導入事例リーフレット(PDFファイルを新しいウインドウで開きます)